虫歯予防

TVなどで耳にするキシリトールですが、うたい文句どおりの予防効果があるのでしょうか?小樽熊澤歯科クリニックでは、ロッテの協力を得てキシリトールの効果を確かめました。その結果をご覧ください。

小樽熊澤歯科クリニックでは、新しい知識を得るために、海外での研修も行っています。副院長の上浦・小児歯科の坂口は、数名の歯科衛生士とともに虫歯予防の先進国であるフィンランドに行き、実際の現場を見学・勉強してきました。その中で、話題のキシリトールについても学んできました。

上の図は、キシリトールがどのように働いて、虫歯予防効果を得ることができるのかを示した図です。赤い○が、虫歯の原因となる細菌、水色が虫歯の原因とならない細菌です。 
キシリトールを摂取し続けるとお口の中の細菌の住み方が変わり、虫歯になりにくい口腔環境になるといわれています。

でも、キシリトールの効果ってどの程度あるのでしょうか?TVCMを見るとすごい効果がありそうですが、、、、 
小樽熊澤歯科クリニックでは、患者さんに勧めるからには、実際の効果を確かめてから、、、と考えました。 そこで小樽熊澤歯科クリニックの副院長の上浦は、ロッテの研究室長さんに掛け合って、ガムを提供してもらい確認することとしました。

実際に効果を確かめて学会での発表しました。

上のスライドの項目の検討を行いました。

実際に研究に当たっては、小樽のある幼稚園に協力いただきました。 保護者の方にも説明会を行い、同意を得てからキシリトールガムの研究に協力いただきました。 
ご協力いただいた皆様にこの場を借りてお礼も申し上げます。

上記の園児に対象となってもらい、研究行いました。はたしてその結果は、、、、

一日にとってもらったガムの個数と高さが、虫歯の増加数です。 統計学的に分析しても5粒摂取していた群は、有意に虫歯の発生が抑えられていました。

では、料金はどれくらいかかるのでしょうか?? 
予防処置には費用対効果も重要な要素です。一日5粒を家族4人で摂取したとすると月6000円ぐらいです。それで、虫歯が防げるのならけして高いものでは、ないのではないでしょうか?

でも、実際に一日5粒をずっと取り続けるのは大変ですよね。そこで、歯医者の出番です。その人のリスク・口腔内状況に合わせてどのくらいの量が必要なのかをアドバイスします。

世界各国でも、キシリトールの効果は認められています。上手に取り入れてお口の健康管理に役立てましょう。
注意・ 5粒というのはあくまで歯科医院専用で販売されている100%キシリトールのガムの場合です。