近年歯科治療分野にも、顕微鏡を用いた精密手術・治療が導入されてきました。まだまだ、一般的な治療ではありませんが、小樽熊澤歯科クリニックではこういった治療にも取り組んでいます。ここでは、外科的な手術に使用する例をお見せします。

小樽熊澤歯科クリニックで、使用している歯科用顕微鏡の写真です。いろいろなメーカからいろいろな歯科用顕微鏡が販売されていますが、非常に高価なため日本ではまだまだ一般的ではありません。

小樽熊澤歯科クリニックでは、外科室に歯科用顕微鏡を配置しています。移動可能なので、診療室内で使う事もあります。

マイクロ(顕微鏡を)用いた治療は、医科での血管吻合などの手術で使用されてきました。1980年代になって歯科用の顕微鏡が開発され始めました。

 小樽熊澤歯科クリニックでは、さまざまな治療にマイクロを使用していますが、ここでは、歯の根の治療に使う例をお見せします。進行した虫歯の際に歯の根の治療が必要になります。

根の治療の、成功率は世界中のデーターを平均すると90%ぐらいと言われており、
10%の歯に関して年数がたってから何らかの再治療が必要になるといわれています。

ここでは、歯根端切除術という方法にマイクロを使用した例を示したいと思います。

手術の模式図と、実際の手術時の写真です。小樽熊澤歯科クリニックでは手術の様子を録画できるようにしており、ご希望があれば、後で患者さんにもお見せしています。かなりの強拡大で行うため、手術を行う範囲も小さくでき、病巣も確実に除去できます。

スイスのベルン大学では10年以上の実績があり、マイクロを用いることで、平均60%ぐらいの 成功率が90%ぐらいに上がったとの報告があります。

非常に小さな道具を使用して手術を行います。スライドの一番左が鏡、その隣は病巣をとる道具です。

小樽熊澤歯科クリニックでの治療例をお見せします。

病巣が大きい場合骨の治癒にはかなりの時間がかかります。

さらに、最近では術前の診断として必要性が高いと判断した場合は歯科用CTを撮影する場合もあります。より精密な診断が可能となります。