熊澤歯科での見学を終えて
北海道大学歯学部5年 遠藤 芳枝
7月12日13日の二日間、小樽の熊澤歯科で後期臨床体験実習(LCE)をさせていただきました。小樽の駅を降り、数分歩いたところのビルを7階まで登ったところに熊澤歯科があるのですが、そこに降り立った時、窓から見えるとっても美しい景色に感動しました。こんなに眺めの良い所で歯科診療が行われているということに驚きを隠せませんでした。広く清潔な診療室、何台ものユニット、充実した機材、技工室、受付、外科の手術室、カウンセリングのブースなど、全てが今まで思っていた歯科開業医の診療所のイメージを一新させる素晴らしい施設でした。
そして、この素晴らしい環境の中での見学が始まりました。熊澤歯科には歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、受付の方、などが常勤しています。診療を見ていて気付いたのは、診療所内のスタッフが皆、自分の仕事に責任を持って行っていると共に、お互いを尊重、信頼しあって歯科治療や作業をしていて、異なる役割を担うスタッフ同士の連携プレーが速やかに、且つ確実に行われていました。
また、患者さんへの声掛けや、診療室の清潔さ、治療の確実さ、スタッフの優しさなどを見せていただいて、患者さんの身になって、「自分ならこうやって欲しいと思える治療」をしている、ということを実感することが出来ました。熊澤歯科に治療にいらっしゃる患者さんと歯科医院のスタッフとの関係も信頼関係が保たれていて、更に、地域の人との関係も大事にしていることも勉強になりました。
熊澤歯科には院内LANが繋がれていて、熊澤歯科内のことは全てこのLANを通して分かるようになっていることを聞きました。診療中にエックス線撮影をすれば、すぐに患者さんの座っているユニットにあるパソコンにその写真が配信されます。予約を取るのも、今までの治療経過を見るのも、今までに撮った口腔内写真をみるのも…歯科治療に関してのことがこのパソコン上で出来てしまうのです。時代が進むにつれ、化学技術は進歩し、新しいシステムが生まれています。熊澤歯科では、このような新しいシステムを取り入れ、より正確で、より整った環境の中での診療をしていることが分かりました。
熊沢歯科は新しい時代に沿った動きをしていて、様々な情報を知りたがっている人のニーズに答えていることを知りました。ホームページがあるのは勿論、熊澤歯科のビデオをインターネット上で紹介しており、先生にそのビデオを見せていただく機会がありました。そのビデオには、診療のことのみならず、熊澤歯科医院としての考え、また一人の歯科医師としての院長と上浦先生の考えなどが盛り込まれていました。
先生のお話を聞かせていただいたり、先生の実際の診療を見学させていただいたりしている中で、私が今後、歯科医師として生きていく上で、気を付けなければならないこと、学ばなくてはならないことを沢山見つけることができました。その中でも特に、「相手の立場を考えて行動する」ということを改めて考え直さなくてはならないと思いました。それは歯科医師としても一人の人間としても最低限のことであるけれども、簡単そうに聞こえて実はものすごく難しいことだと思います。しかし、この見学を機にこのことについて改めて考えることができました。
また、熊澤歯科が目指し、実行している「不透明さのない診療」という言葉に非常に魅かれました。歯科治療は歯科医師のためにあるものでなく、患者さんのためにあるものです。ですから、治療に関する情報やデータは歯科医師のみが知りえるものであってはならないと学びました。治療内容、費用、期間、口腔内状況など全てを患者さんと共有する治療を志したいと思いました。
二日間という短い期間でしたが非常に内容の濃い見学をすることが出来、歯科学生として、また人として、大変勉強になりました。歯科医師にはかなりの体力と精神力が必要なことも改めて感じました。これを機に、まだまだ未熟な私自身、直さなくてはならないこと、さらに成長が必要であることを整理することが出来た様な気がします。
最後にこのような素晴らしい機会を与えてくださった熊澤院長をはじめ、上浦先生、坂口先生、大島先生、南出先生、衛生士の方々、技工士の方々、スタッフの方々…お忙しい中、色々教えてくださって本当にありがとうございました。これからもこの見学で学んだことを糧に頑張っていきたいと思っております。
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